白内障

白内障

白内障とは

白内障は病気でしょうか?

人は必ず年をとります。
運動機能が衰えたり、反応が鈍くなったり、記憶力が悪くなったり、どなたも程度の差はありますが、老化現象は必ず起こる体の変化です。
白内障は適齢期になって発症する老化現象によるものと、先天的なものや薬剤や他の病気に合併しておこる病的なものと二つあります。

白内障は、水晶体が老化する現象で、本来は水晶のように透明だった水晶体が白っぽく濁ってきてしまいます。
水晶体が濁ることが白内障ですが、濁ると見え方はどうなるでしょうか?
わかりやすく例えれば、自宅の窓ガラスをイメージしてください。
新品あるいは、毎日磨いている窓ガラスは一点の曇りもないかもしれませんが、汚れのついた窓ガラスが白内障のイメージです。
汚れた窓ガラスで、向こうの景色をのぞいてみても、きれいな景色は見えません。わずかな汚れでも、光が当たると散乱して白くなって見えにくくなってしまうことがあります。

白内障の初期の患者さまは、よく天気がよいと白っぽくなって見えなくなってしまう、あるいは夜間の対向車のライトが眩しく感じるようになったといった変化を自覚しております。

これらは、白く濁った白内障が原因です。一度濁ってしまった水晶体を元に戻す薬や食べ物はあるのでしょうか? 
残念ながら現時点で臨床的に使用できるものはありません。進行してきたら手術を検討します。

白内障になったら?

白内障になって困ることは見えにくくなることです。
視力が下がるというわかりやすい部分だけでなく、眩しさを感じたり暗いところでより暗くなってしまい見えにくくなったり、あるいはコントラス感度といって、明暗といった違いが見分けにくくなったりします。

 白内障の治療は、基本的には手術治療です。
日本では白内障点眼薬がずいぶん昔に開発され、処方されてきた経緯がありますが、進行した白内障には効果がありません

見えにくくなってきて、生活に不自由を感じるようになったら、手術を受けるタイミングではないでしょうか。
頭の白髪に個人差があるように白内障の程度も個人差があります。
人によっては、60代で手術を受ける方もいれば、80代になって手術を受ける方もいます。
まずは、かかりつけの眼科を受診してもらい、本当に白内障だけが原因なのか、他の病気はないのか診てもらうことから始めましょう。

本当に白内障ですか?

 「最近見えにくくなった。視力が下がった気がする。」といった訴えで眼科受診を考える方がいらっしゃいます。

白内障適齢期になると、知り合いや友人や家族で白内障手術を受けた方がいるためか、自分も白内障なのではと考えるわけです。
白内障であれば、治療を慌てることはありません。しかし、本当に白内障が原因で見えにくいのかは、眼科受診をしてみないとわかりません

 白内障で見えにくいと思っていたが、実は眼底出血が生じて視力が下がっていた方や、網膜裂孔が発見された方、眼圧が高くて緑内障を合併していた方など今までに受診していらっしゃいます。

確かに白内障だけで、視力が下がっている方が多いですが、なかには他の病気が隠れているということがあります。適齢期の患者さまは、少し見えにくくなってきたら、まずは眼科を受診してください。
軽度の白内障であれば、そのまま様子をみていけば十分です。
すぐに手術ということではありませんので、まずはあなたの眼は本当に白内障だけなのかそれを知ることからスタートです。

白内障手術を受けるタイミングは?

 白内障手術を受けるタイミングは、日常生活に不自由を感じたら受けるのがよいと思います。
しかしながら、手術となると決心できない人も多いのではないでしょうか。
やはり、眼の手術と聞いて、怖くない人の方が珍しいですからね。
物事に積極的な方や慎重な方がいるように手術に対する考え方でもその方の個性が現れます。

 いずれ手術を受けることになるなら、早めに受けて見えるようになって人生を長く過ごしたいと思うか、見えにくくなっても、ぎりぎりまでは、受けずにすむ手術は先延ばしにするか。
どちらが正しくて間違えているということはありません。これは、その方の人生の生き方です。

 しかしながら、これは個人的な意見ですが、多くの患者さまと接していると、明らかに白内障手術を受けるタイミングを逃してしまった方がいるのも事実です。 今は元気な高齢者は多いですが、さすがに80代になると足腰が弱くなって、一人で通院することが困難になってきたり、あるいは他の病気で長い入院生活を強いられたりといったことが起こることがあります。
その時に白内障が進行してしまい、白内障によって殆ど見えなくなっているけれども体の状態が悪くて手術が受けられない、受けられたとしても手術応需施設が限られてしまい、自宅から離れたところになってしまうなど、制約を受ける事になってしまうこともあります。

 なかには、認知症が進んでしまい局所麻酔では手術が困難になってしまい、全身麻酔による体への負担から躊躇せざるを得ない患者さまが散見されます。そういう方は、白内障手術のタイミングを逸してしまったがゆえに、選択肢を狭めてしまっていると言えます。

先のことは誰にもわかりませんが、いずれ体が弱ってしまう時がくるのは皆一緒です。あまり先延ばしにしても、結果としてよくない場合もありますから、そういったことを相談するために、かかりつけの眼科医を頼ってほしいと思います。

白内障手術の進化

 白内障手術は眼科医において基本的な手術手技の一つになります。
その位、患者さまの数も多く、日常の臨床で遭遇する手術の必要な疾患として多いからです。

さて、この白内障手術ですが、時代と共に大きく進展してきました。
術者の技量もさることながら、手術で扱う手術器具や用材などの進化が、より手術を安全にスピーディーに行うことを可能にしてきました。

昔の白内障手術は創口を大きく広げて手術をしていましたので、術中の安定性や侵襲性、術後の乱視の問題など、安全面や手術時間といった点で課題がありました。
手術器具の発達により、創口を小さくして手術を行うことができるようになりました。
以前は7mm必要だった傷口が、現在は2mm程度の傷口でできるようになり、傷口が小さくてすむことで、手術中の安定性が増し、安全に早く手術を完遂することが可能となってきました。
その結果として、白内障手術を多くの施設で一定のレベルで供給することができるようになってきたのです。

最近では白内障手術は、安全に迅速にというところを追及してきたところからさらに進んで、クオリティを問うところに来ています。
クオリティとは、手術後の見え方をより良くするということです。ただ水晶体の混濁をとるだけでなく、見え方の質を求める方向です。
例えば、乱視を矯正する眼内レンズや、多焦点の眼内レンズです。
これらのレンズが投入されることになり、白内障は、屈折矯正手術の色合いも強くなってきています。

白内障と眼内レンズ

 白内障手術をするということは、濁った水晶体の代わりに眼内レンズを眼の中に固定するということです。眼内レンズを調整することで、手術後にどういった見え方を望むのか希望に沿うことができます。

本来の人間の眼と異なり、眼内レンズは自分でピントを調節する機能がありません。
基本的には、術後の視力は眼鏡を合わせて調整することになります。
例えば、手元にピントの合う眼内レンズを固定した時は、手元はすっきり見えますが、遠方は眼鏡がないと見えません。
最近は、さらにトーリックレンズといって、もともとある乱視を軽減させるための眼内レンズが開発され、保険適応で使用することができます。
完全になくなるとはいえませんが、本来ある乱視を軽減させる効果があるわけです。

さらに、現在は保険適応がなく自費診療ということで、値段は高くなりますが、多焦点眼内レンズといって、一つのレンズで遠方にも近方にもピントがあうような眼内レンズも市販されております。
うまくいけば、眼鏡使用なしで、近くも遠くも見えるといった眼内レンズです。
保険適応ではなく、先進医療という形で現在運用されており、これらのレンズを扱っている医療機関は徐々に増えております。

米国ではさらに、調節型眼内レンズといって、より生体のピント調節に近い、調節機能を持った眼内レンズが市販されております。
眼内レンズの分野も、日々技術革新が進んでおりますので、より性能の高い製品がこれからも開発され導入されていくと思われます。

当院での白内障治療

白内障の治療は手術が基本です。予防的な治療は、殆ど効果がありません。
当院は手術設備をもちませんので、手術が必要な患者さまには、ご希望の施設、近隣の連携施設などを紹介しております。

 手術を受ける患者さまにとって、不安点はきちんとした手術を受けることができるか、何かあった時に対応してもらえるか、術後の見え方はどのようになるのか、手術の痛みはどのようなものかなどが挙げられると思います。

 白内障手術が必要な方は、全例紹介状を書いております。
ご自分で調べて、紹介状を書いて欲しいとおっしゃる方もいますし、自宅近くの施設を希望される方もいます。
何回も患者さまを紹介していく中で、地域の連携病院の特徴や利点、欠点なども把握しております。
ですから、ご希望を聞きながら手術施設を提案することができます

 自前の設備をもっていないために、過剰に手術を勧めることもありませんし、各患者さまのニーズに合わせた施設を紹介することができるのが強みだと考えております。
白内障手術は決して、難易度の高い手術というわけではありません。多くの施設で問題なく手術は完遂されており、多くは問題なく経過します。
しかし、ごく一部の患者さまは術前に期待した見え方ではなかったり、術後の合併症に悩んだりすることがあります。
それらの多くは、術前に十分な説明がなされていなかったり、見込みが甘かったりすることから起因しているようです。

そういった不安、心配な点をのぞくためにも、手術におけるリスクとメリットをしっかり納得いただいた上で、手術に対応してもらえる施設を紹介いたしております。

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