VISUAL DISPLAY TERMINAL SYNDROME
VDT症候群
眼に溜まった慢性的な疲労は、様々な体の不調として表に出てきます。
VDT症候群とは
VDT症候群とは、パソコンなどのディスプレイを長時間見つめることにより、眼だけでなく体や精神面にも影響を及ぼす病気です。
※VDT:Visual Display Terminals(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)
現代人は朝から晩までスマートフォンやパソコンを使い続け、眼を酷使する生活を送っています。眼に溜まった慢性的な疲労は、様々な体の不調として表に出てきます。
VDT症候群とは
VDT症候群の原因
VDT症候群という名前のとおり、原因はパソコンやスマートフォンなどの連続使用です。
ディスプレイを見つめる作業時間が長くなるほど、眼や体の不調が現れます。眼を酷使し続けると単なる疲れ目ではなく、全身に不調が広がる眼精疲労の状態に陥ります。
日頃から首や肩のこり、頭痛などの症状に悩んでいる人は、眼精疲労が原因かもしれません。
VDT症候群の症状
VDT症候群では、眼のかすみや痛み、乾きや充血といった様々な症状が現れます。
さらに眼の疲労が蓄積すると、首や肩のこり、腰痛、頭痛、吐き気といった全身での症状が現れます。
またストレスを伴うことで、不安感や憂鬱感など精神面への影響も出てきます。
ほかにも、VDT作業ではまばたきの回数が減ることがわかっており、ドライアイを発症している人が増えています。
涙は単に眼を潤すだけでなく、角膜や結膜に栄養を届けたり、保護したりする働きがあります。
こうした力が弱まることで、眼の健康を損なう恐れがあります。
VDT症候群の治療
日頃の生活を改善し、VDT症候群の原因となる習慣を減らしていくことが早道です。
- 1時間ごとに10~15分ほどの休憩
- 適度に身体を動かして、緊張をほぐす
- まばたきを意識的に増やす
- 眼の乾燥を感じるときはコンタクトレンズの使用を控える
- ディスプレイとの距離は40cm以上離す
- パソコンの距離に合わせたメガネやコンタクトを使用する
- ブルーライト対策(専用の眼鏡の使用やディスプレイの明るさを抑えるなど)
こうした対策のうえでも眼の不調が改善しないようであれば、早めに眼科医へ相談しましょう。