ITCHY EYES
目のかゆみ
目は、多くの情報を読み取るという大事な役割を持っており、
その大切な目を外部から守っているのが「まぶた」「まつ毛」「涙」です。
では守られているはずの目がなぜかゆいのか?
生活環境や生活習慣、職場環境によっては、その防御機能が低下しているかもしれません。
目がかゆい原因
洗い流す力を持っている涙の分泌が減少していたり、さらに涙を行き渡らせる「まばたき」の回数も減ってはいませんか。
そして、涙やまばたきの回数だけではなく、個人の体質の影響もあるかもしれません。
かゆみの出現は、花粉やアレルゲン物質が目の表面に付着すると、異物が侵入してきたと脳が認識する所から始まります。
本来、花粉などは害のないものですが、免疫システムが過剰に反応してしまう方はアレルギー体質といい、これらの異物を排出するために抗体が作られます。
作られた抗体が血液や粘膜にある肥満細胞と結合すると、「ヒスタミン」という物質が分泌され、知覚神経に作用し、かゆみを引き起こします。
ただ、このヒスタミンは悪さをする物質ではなく、血管拡張、発赤、発熱、腫れなどの炎症反応を引き起こすことで、その部位の免疫細胞やたんぱく質を集めて、組織の損傷を速やかに回復させようとする物質なので、過剰に分泌されないようにすれば良いだけです。
つまり、目のかゆみは、花粉やアレルゲン物質が目に付着し、涙などの自浄作用だけでは間に合わなかったために、免疫システムが過剰に働き、炎症が起きてしまったわけです。
アレルギー体質の方は普段から、目の表面を花粉やアレルゲン物質から、意図的に守る必要があるのです。
アレルゲンとなる物質には、以下のようなものがあります。
- 花粉(代表的なのはスギとヒノキ)
- ダニやノミ
- ハウスダスト(ノミやダニの死骸、垢、頭皮や頭髪、食べ物のカス、虫、細菌など)
- ペットの毛
目のかゆみは、アレルゲン物質が影響していることがお分かりになったかと思いますので、極力そのかゆみの原因となる物質を避けることです。
- 外出の際には、マスクやサングラス、ゴーグルなどを着用する
- 帰宅後は速やかにシャワーを浴びる
- コンタクトレンズは外す
- 室内でペットを飼育しない
- 部屋はきれいに掃除をする
- 手洗いをこまめに行う
- 体調管理を行う
日常生活を見直してみることで、症状が緩和する場合がありますので、是非試してみましょう。