FOREIGN-BODY SENSATION IN THE EYE
目の異物感
私たちが生活を送る上で、普段あまり感じることのない、「目の異物感」があった時には
異常のサインであると受け止めたほうが良いでしょう。
目の異物感の原因
一般的に「目の異物感」を感じる時は、どういう状態なのかといいますと、「目の乾燥や疲れ」「目に異物(ゴミ)が入った」「コンタクトレンズが合わない・ズレた・外れた」等です。
目の乾燥(ドライアイ)や疲れ
目を保護しているのは涙ですので、単純に涙の分泌が減少していることが考えられます。
パソコンの画面を凝視し、まばたきの回数が減っていたり、空気の乾燥している部屋に長時間したりすることで、目が潤いを失っており、ゴロゴロした異物感を覚えることがあります。
また、自己免疫疾患やストレスにより自律神経が乱れて、涙の分泌が減少していることもありますので、目の乾燥や疲れの原因を探る必要があります。
- 部屋の乾燥はないか(長時間エアコンを使用していないか)
- パソコンやスマホの画面を長時間みていないか
- まばたきの回数が減っていないか
- 睡眠不足はないか
- 涙以外に、唾液の減少や皮膚の乾燥はないか(シェーグレン症候群の疑いはないか)
- 極度のストレスはないか
目に異物(ゴミなど)が入った
ほこりやゴミ、虫や花粉、細菌やウイルスなどの異物が入ると、免疫反応と自浄作用で異物を排除しようと涙が流れます。
通常ですと、涙とともに流れ出て異物感は消失しますが、細菌やウイルス、花粉などは結膜や角膜に侵入し、炎症を引き起こす場合があります。
その場合には、ゴロゴロとした異物感や涙目、充血、眼脂、痛みなどを伴う結膜炎が発症する場合があります。
不適切なコンタクトレンズ
長時間、コンタクトレンズを装着していますと、角膜に涙が十分に行き渡らないため、目が乾燥しゴロゴロとした異物感が出現することがあります。
また、洗浄方法や取り扱いが不適切なため、レンズが変形したり傷つくことがあります。
その変形や傷が付いたままの状態で使用すると、フィット感が失われ異物感となりますし、それが原因で角膜を傷つけ異物感につながることもあります。
コンタクトレンズを取り扱う場合には、正しい洗浄と保管、清潔な手で行うなど、十分に気を付けましょう。